ピコ太郎VSニュートン
果物売り場で、リンゴが全て売り切れていたとする。
その時、「リンゴは無い」となる。
「リンゴが0個売っている」とは言わない。
部屋の中に、先月生まれた人間がいるとする。
その時、「0歳の人間がいる」となる。
「何歳の人も居ない」とか、「何歳でもない人がいる」にはならない。
私の頭の中ではいつも、
何歳でもない人間が、0個のりんごを食べている。
今日の夢とそのあと
0〜3歳くらいの子供5名を預かり、世話を任されている。
まだ名前も覚えていない。
近所のママさん宅に子供たちを連れて遊びに行く。
クレヨンのかすを絨毯の上におとした子供にやめるように言うが、聞いてくれない。
別の子が、オムツを変えてほしそうにしている。
「オムツを取りに家に帰ってくる、15分ほどで戻る」と伝え、いつの間にか居た夫と一緒に家に帰る。
帰ったところで、うちにはオムツはない。子供が居ないのに家にオムツがあるわけがない。
困って夫と買いに行こうとすると、近所の子供が勝手に入ってきている。
ダウン症の子供で、会うと元気に挨拶してくれる、いつも笑顔の女の子だ。
その子のお兄ちゃんも一緒に来ていて、「いつも妹がすみません」と、中学生とは思えないしっかりした挨拶をする。
そのタイミングで、兄妹の母親が二人を迎えにきた。
「子供を返せ」と、ナイフを振り回している。この人は毒親で、兄は妹の世話よりも母親の後始末に追われていることが多い。
ナイフが手のひらにささってしまったが、とにかくわたしはオムツを持ってママさん宅に戻らなければならないのだ。
いたし方なく手ぶらで帰ると責められる。
いつの間にか夫は居らず、私はご近所さんに刺されていたことを言い訳として伝える。
血は出ていないし痛くもないが、ナイフが手のひらに刺さっているのを見せた。
ナイフはだんだん溶けてきていて、今はバターナイフくらいのサイズになってきていた。
そこに男性の同僚が通りかかり、一緒にオムツを買いに行ってくれると言った。
「今あそこのドラッグストアでオムツを買うと俺に20パーセントのキャッシュバックがあるんだ」と教えてくれたが、会計は私だった。
この同僚は家に子供がいるから、今日余ったオムツを持って帰るつもりだろう。
わざと残業ばかりして、電車を使わず走って帰っているのに、オムツ代にも困っているのか。
やっとオムツを変えてあげられると思ったが、5人のうち誰がオムツを変えて欲しいのか分からなくなってしまった。全員私の子でもなければ、そもそも私はオムツなんか触れない。
そこで目が覚めた。
今日は13時で友達の家に待ち合わせで、その友達の出産祝いにおむつケーキを持っていくのだ。
その事について私がどう思ってるのかは、全く言語化できていない。
多分あまり向き合いたくない気持ちなんだと思う。
何となく思っただけのこと
朝、会社に向かう間にインスタを見ると、昔の友達の投稿が目に留まる。
みんな私より良い人生を送っているようにしか見えない。
同じバイト先だった子達は、
専業主婦をしていたり社長になっていたりして、
私より忙しそうなのに私よりマメな暮らしをしている。
私より暇そうなのに私より充実している。
私よりお金を使っているのに私より貯金がある。
私はただ、つまらない通勤を毎日して、歩道の落ち葉にイチョウを見つけて、イチョウじゃない黄色く染った葉っぱがなんの葉っぱだか分からずに、でもググりもせず、なんの葉っぱかなあとだけ思う。
朝の通勤時間はくだらないことばかり考えている。
きつねうどんとたぬきそばなのは分かるとして
赤と緑はどこから来たんだ。
ググりもせずに考えだけ巡らせる。
忍者のインナーはなぜあみあみなのか。
「発泡酒」って言うけど、ビールだってスパークリングワインだって「発泡」酒じゃないんか。
印税って、税なのか。
他の人にそういうことをいうと、すぐにググる。
答えが欲しいんじゃなくて、なんなのか一緒に考えたいのに。
木の交わりと花と鼻
花粉症というのは、物言わぬ草木の人間への復讐である。
人間は、森林を伐採する。
チェーンソーだかノコギリだか知らないが、幾多の月日をかけて育った年輪を横断するその金属で、木の命を奪う。
かと思えば、果実や野菜を育てる。
品種改良を重ね原型を留めていないその実や花は、古来の原種たちから見れば異形そのもの、まるでぶくぶくと太らされた化け物のようである。
それもこれも、全て人間という生物の傲慢な私欲を満たすというおぞましい目的のためだ。
植物たちは、人間を許さない事にした。
中でも、ティッシュの原料、パルプにされるためだけに木片にされるブナ、ユーカリの嘆きようは酷いものであった。
切り刻まれペラペラの紙にされた挙句、鼻水やケツの汚れを吸わされゴミになり燃やされる。
人間がその数を増やすためのセックスですら、ティッシュは無慈悲に消費された。
人間の子種を拭くために、同胞の命が奪われている。
若葉の芽吹いたその頃から、未来に待っているのは人間の「汚れ」だけ。こんな運命が許されてなるものかと、立ち上がるのは今だと、復讐の炎を燃やした。
しかし、木は立ち上がれない。
人間の様に歩き回ることも、鳥のように飛ぶことも、その悲しみに涙を流すことすらも、彼らには叶わなかった。
しかしその想いは、彼らのうち一部の身体に「毒」を持たせた。
目には目を、歯には歯を。毒には毒を。
セックスには、セックスを。
スギやヒノキは、猛った。
人間の目に見えるほどの花粉をその身から振り撒いた。
人間のセックスだとしたら、どんなに激しいものに例えられるだろうか。
人間への憎しみをその種子に宿すための「木々のセックス」は、空気の色が変わってしまうほどの猛々しさを見せた。
その時、一人の人間が涙を流した。
木々のセックスに感涙したのではない。スギやヒノキがその身に宿した憎しみが毒となり、花粉に移り、人間の身体に作用したのだ。
ブタクサは微笑んだ。シラカバもヨモギも、つられるように笑いだした。草木は歓びに葉を揺らし、花や葉は泣き笑うように朝露を零した。
そうして、セックスの度に植物たちの命を消費する人間たちは、植物たちのセックスによってその健康を害す様になったのである。
ーー花粉症の始まりである。
ということで何故か今日、目が痒いし鼻水が止まらない。この時期に花粉症とかある?ないよね?たすけてー。
酒を飲んだら文章が書きたくなるのは自己顕示欲なのかそれとも
ここ数ヶ月、休肝日がほとんどない。
健康診断の前日も含め、時間をアルコールで埋める事に抵抗がまるでなくなってきている。
ところで、家出の話をする。
初めての家出は小学校2年生だか3年生だったか覚えてないが、とにかく齢一桁の頃だった。
当時の私が判断するに、私は一人で生きていくには充分な頃合だった。
そう考えた事自体が、私がフワッフワのひよこちゃんである事の証明以外の何物でもなかったが、
なにしろ私はもう家を出て1人で生きていけると判断した。
門限(当時の門限は、"車がライトつけて走ってたら帰ってきなさい"だった)を守る必要も、夏祭りや友達のお泊まり会にいけないという決まりも、21時を過ぎたら弟と共有の狭い部屋で眠る理由も、ないと信じていた。
ちなみにその「弟と共有の狭い部屋」に関してはプレイルームと寝室の2つあったし、そのうちの寝室だけで、私が初めて一人暮らしをしたワンルーム丸ごとよりも面積を持っていた。
そんな恵まれた暮らしを捨てて私は、スポーツバッグに全財産と着替えとお気に入りの小説と、最新号のりぼんと、可愛がっていたサボテン4鉢のうち1番小さな「苺ちゃん」を入れて近所の公園に逃げ出した。
スポーツバッグは「CHOOP」の水色の、めっちゃ横長のものだったと記憶している。分かるかな、リスのロゴがついてるやつ。
近所の公園と言っても、私の世界はその地区の1丁目から7丁目まででほとんど完結していたので、その公園は紛れもなく"世界の端"だった。
しかし当たり前ではあるが、夜には親に見つかった。その公園には他のホームレスも居たから、親は気が気でなかった事と思う。
付け加えるとそのホームレスも私からすれば道端で綺麗な石を500円で売ったり牛乳パックで船を作ったりする事業者であったので、大人としてはそれで充分であった。
私の所持金はコンビニで豪遊できるほどの大金であったから、その夜はお菓子を食べて寝るつもりだったが、私の予想よりも母親が公園に駆け込んでくる方が早かった。腕時計は持っていなかったが、たぶん、夏が近い時期の19時頃だった。車はとっくにライトを灯して走っていた。
その時私は、枝で公園の土に穴を掘っていた。
「苺ちゃん」を、公園の土で飼育するつもりだったからだ。
今思い出すと、一人で生きていけるとか思っている割には公園に永住するつもりだったという変に夢見がちなのかリアルなのか分からん思考が子供にはあるなと思う。
どんなふうに怒られたかは忘れたが、それ以降私の門限は「その日遊んだ中で門限がいちばん遅い子と同じ」になった。
小学校5年生の時には同級生と家出した。
髪を染めて素性が割れないようにして、ド田舎の知らない老夫婦に拾われ、農作業しながら暮らしていくという夢を見て、私と同級生は電車に乗った。
当日の夜に私の親が見つけた私は、何故か派手な髪色になっていて、実家の庭の犬小屋で眠っていた。
(家での道中で同級生と喧嘩したけど、家には帰れず犬小屋にお邪魔した)
未だに実家に帰ると、「あの時、犬小屋を奪われた犬がかなり困った顔をしていた」というのと、「散々色んな所を探し回ったのに家の庭にいて脱力した」いうエピソードを散々こすられている。
どうだろう、かなり平和な家庭という感じがしません?
中学生の時は3回とも、単純に反抗期の責務として家出した。
なにも面白くないので端折って書くが、とりあえず地元の先輩のチャリをパクって自分の名前をポスカで書いたせいで秒で特定されてボコボコにされたりした。
高校生の時は、毎年夏休みになるとしばらく家出していたので、親もかなり慣れていた。
突発的ホームステイである。
毎年その時の彼氏の家に何日にも渡ってお邪魔していたので、今思うと彼らのご両親たちには大変申し訳ない事をした。
今更だがこのブログ記事にはオチがない。
家出というテーマに沿って覚えていることのうちいくつかをポロリとこぼしただけに過ぎない。
しかし書きながらひとつ気がついたことがある。
実家を出てからまだ1度も私は家出をしていない(多分)。
それはおそらく、帰る家庭があって初めて、家出ができるということなんだと思う。
そしてそろそろ私には帰る家庭がもうひとつ出来る。
山中とかいうクソだせえ苗字にもさよならだ。
願わくば家出なんてしたくはないけれど、
新しい方の家庭から家出することがあれば、
その時はあの日「苺ちゃん」を抱えて出た方の家庭にお邪魔して、主なき犬小屋に篭ろうと思っている。
2月のまとめ
2月をまとめる
■ついに休肝日無しで走り抜けてしまった
健康診断の前日まで飲んでしまう駄目っぷりだった。美味しく過ごす事ではなく「何かを晴らす」ことが目的になってきている
■何年ぶりかに元バンドメンバーと会った
恨まれていると思っていたがあたたかく過ごせた。「こころの話」をたくさんして、最近の人生にこころの話が足りていないと感じる。要は懐かしい匂いがした。
■なんで家賃は満額なんだ問題が解決
昨年度まで歩合か時給でしか働いたことがなかったので、「なぜ2月は28日しかないのに家賃は満額なんだ」と思っていたが、月給ぐらし(二年目)に慣れてみるとそんなもんだと思えた。家賃払ってるの私じゃないけど。
■昇進が決まる
4月から新しい役職になるらしい。今の役職の引き継ぎという訳じゃないけど新任者へアレコレ教えつつ、我ながら雑すぎて心配になる。こんなにいい加減でいいのか?
というわけで3月も頑張ろう。
■
本日の日記です。
半沢直樹はここ4話くらいしか見てないけどあまりの少年漫画っぷりに好きになってしまった。
少年漫画だし、黒崎×半沢のBLです。ちゅーしてたよ。
ところで本日、生まれて初めて「休んでなくて」怒られた。
仕事なんてすればするだけ褒められると思っていたので、取らなければいけない休みを取らないと怒られるという事実に普通にビビった。
入社時の説明会や資料で勿論語られていたのだと思うが、そりゃまあ聞いてないでしょう。私は特に。
結局8時間勤務を途中で切り上げるしかなくなった。「あと8分でこのフロアから出ないと詰む!急げ!とりあえずPCを落とせ!そしてフロアから出てくれ!(社員証をピッとやったログが残るので)!!!」ということになって、恥ずかしいやら何やらですぐさまその通りにした。
仕事は山ほどあったが、それよりも弊社の有給取得率100%を維持する方が大事らしい。
確かに、私がいくら会議のプレゼン資料を提出しようがVBAを配列しようが代わりはいくらでもいるが、「私のタイムカードを押すこと」は私にしか出来ない。ある意味自分の無力さを痛感するところとなった。
そしてもう、今月いっぱい出社しなくていいらしい。やるべきことをし忘れて、怒られて、遅ればせながらその通りにして、そしたら3.5連休。なんなんですか。この世は私のためにあるのでしょうか。